【Naturalグループ史上最年少の店舗代表。学び続ける姿勢を糧に、成長を続ける若きエース】｜magazine

2022年10月、Naturalグループ8店舗目として栃木県宇都宮市にオープンした「éclat by Natural」。最後の1ミリまでこだわり抜いて切るカットが評判を呼び、早くもリピーターが続出している。そんな人気店舗で代表を務めるのが、Naturalグループの若きエース、大貫恭輔氏である。
グループ内において、最年少で店長まで上り詰めた大貫氏。一人の美容師として、そしてNaturalグループの一員として、どんな思いでハサミを奮っているのだろうか。
第二回となるNatural magazineは、éclat by Natural 大貫恭輔氏に、美容師になったきっかけや、仕事に対する話を伺った。

癖毛でもかっこよくなれる！を教えてくれた美容室

▲大貫恭輔：2017年、大手サロンにアシスタントとして入社。その後、努力を重ねてスタイリストに昇格。2020年に、Naturalグループにスタイリストとして中途入社。2022年10月、店長に就任。éclat by Natural 代表に就任。

学生時代、自身が癖毛であったことから、 “髪を切ること”の楽しさがわからなかったという大貫氏。母に定期的に連れて行かれる床屋では、いつも早く終わって欲しいと思っていたという。
そんな大貫氏に、転機が訪れる。それは、人生で初めて美容室で髪を切った時のことだった。

「自分の髪質では、かっこよくなれない。そう思っていたのですが、初めて行った美容室で覆されました。いつもの床屋では、10分ほどで終わるカットでしたが、じっくり時間をかけて切ってもらって。カット後にセットしてもらうと、まるで自分の髪の毛じゃないみたいに変身できました。」

自分みたいな髪の悩みを持った人にも、髪を切ることの楽しさを伝えること。そして、そんな悩みを持つ人に寄り添いたいと思うようになり、美容師の道を志した大貫氏。2017年、大手サロンの入社試験に合格し、アシスタントからそのキャリアをスタートした。

「毎朝、鍵当番の先輩にお願いして、必ず朝練に参加するようにしていました。また、先輩たちの技術を自ら積極的に学びにいき、様々な新しいアイデアを自分なりに取り入れて練習を続けました。自分のやり方がうまくいかず壁にぶつかってしまうことも多々ありましたが、先輩たちからのアドバイスを参考にしながら、自分なりに試行錯誤して乗り越えるということを繰り返しました。」

努力に努力を重ねた大貫氏は、ついにスタイリストに昇格した。また、常にストイックに技術を磨き続ける姿勢が功を奏し、髪の毛にコンプレックスや悩みがある人たちからも、次第に評判のスタイリストになっていった。

Naturalグループの存在を知る

大貫氏が大手サロンで働いていたころの上司は、現在Naturalグループのtoujours by Natural（トゥジュール　バイ　ナチュラル）で代表を務める、ウエスギナオヤ氏であった。ショートスタイル年間指名数4500名を誇る、超人気美容師だ。
そんなウエスギ氏がNaturalグループに入社をすると聞いて、初めて同グループの存在を知ったという。

「あのウエスギさんが参画を決めたNaturalグループ‥。どんなグループなのか興味が湧き、今泉代表をはじめ、他のスタッフのインスタグラムをみて、驚愕したのを覚えています。綺麗なカットライン、絶妙なカラーリング、仕上げの巻きまで、全てにおいて一流の技術をもつ美容師がたくさん在籍していました。」

こんな美容師集団の中で働くことができれば、自分もさらに成長できると考えた大貫氏は、Naturalグループへの入社を決意。2020年1月、同グループでのキャリアをスタートしてからも、持ち前の努力の才能を活かし、優秀な美容師たちの元で着々と技術を身につけた。

「私はスタイリストとしてNaturalグループに中途入社しましたが、今でもアシスタントの時期と同じくらい、ウィッグを切って練習しています。自分が担当したお客様の仕上がりに満足できなかった時は、どういうアプローチをしたらよかったのかを、夜な夜な答えが出るまで研究しています。ちなみにどうしても答えがでない場合は、ウエスギさんを質問攻めにしています笑」

Naturalグループへ入社してもなお、努力を続けた大貫氏は、2022年10月、同グループ最年少で、新店舗の代表を任されることになった。

学びを止めるな。お客様を期待値を超え続けるために。

「美容師は、一生勉強し続ける必要がある仕事だと思っています。」
そう語る大貫氏が特に大切にしていることは、“学びを止めないこと”だという。

「前回自分が担当して、また来てくれたお客様から、”この前のヘアスタイルが良かったから、同じようにしてください”。そう言われることは、美容師なら全員が経験したことがあるのではないでしょうか。」

「その時、全く同じヘアスタイルを提案することが、決して悪いわけではありません。しかし私はお客様を担当するたびに感動を与えられるよう、ウィッグを切ったり講習に行ったり、切り方を変えてみられるようにしたり。お手入れのしやすさ、扱いやすさは変えないことは前提に、毎回お客様の期待を上回る新たなヘアスタイルの提案ができるよう、学び続けています。」

▲お客様が本当に求めているヘアスタイルは何か？を伺うために、対話の方法も常に改善を重ねている。

大貫氏にはもう一つ、大切にしていることがあるという。それは、“自分自身が一番楽しんで仕事をすること”である。

「髪を切ることや染めることが美容師の仕事だと思いますが、本質はちょっと違うと思っています。美容師の仕事とは、ヘアスタイル通してお客様の気持ちをハッピーにすることに尽きるのでは無いでしょうか。」

「美容室に来るお客様の理由は様々ですが、帰りに笑顔になってもらえれば僕は嬉しいし、楽しんでもらえる接客をして、喜んでもらえる技術を提供したいと思っています。お客様に喜んでもらえることの対価としてお金をいただいているので、こちらも絶対に楽しく笑顔で働いていないとダメだと思っています。」

何か気分上げたくて美容室に来る。ヘアスタイル維持のために来る。新しい自分に出会いたくて来る。お客様が美容室に来る理由は、実に様々である。そんな中で大貫氏は、“帰り際に笑顔になってもらうこと”を目指し、今日もハサミを奮っている。

お客様が来すぎて悩む、人気のサロンへ。

お客様をさらに喜ばせたい。そうした思いが学び続ける原動力となり、今も学び続ける大貫氏。店舗代表に就任してからおよそ半年が経過する今、これからの目標を伺った。

「今までは正直自分のことで精一杯でしたが、これからは後輩スタッフを売れっ子美容師にするべく、育成にも力を入れていきたいと思っています。自分だけではなく、店舗運営に関わる全スタッフのレベルを上げることで、お客様が来なくて悩むのではなく、予約がいっぱいになりすぎて悩む。そんな人気サロンにしていきたいと思っています。」

また、これから美容師を目指す方々に向けて、仕事の魅力も語ってくれた。

「毎日違う1日を過ごせるところが、美容師の面白いところです。来店されるお客様は十人十色で、こちらが提供すべき技術も異なります。さらに、お客様との会話も多様で、毎日が新鮮です。本当にたくさんの人たちと関わることができる仕事なので、毎日何かしらの新しい発見があり、今日はどんな1日になるのだろうかと、仕事に行くのがワクワクします！」